Google AdWordsとYahooリスティング、GoogleアナリティクスのCV計測の違いと注意点
最近、Google AdWordsの広告計測と
サイト流入後の解析をGoogleアナリティクスが必須になりつつあり
費用対効果などCV計測など違う部分を確認することも増えましたので
確認もふくめツールによる違いをまとめてみました。
・Google AdWordsのCV
訪問者のブラウザのCookieに広告をクリックした日から30日間保存される。
この期間中にCVがあると、Google AdWords内では広告をクリックした日に計測される。
・Yahoo!リスティング(Overture)のCV
訪問者のブラウザのCookieに広告をクリックした日から45日間保存される。
この期間中に自然検索やダイレクトなどのYahooリスティング広告以外の経由で再訪問のCVがあると、
Yahoo!リスティング内ではCVした日に計測される。
(すみません。Yahooリスティング広告にて、間違いがあったため修正いたしました。2011/07/25 8:51)
・GoogleアナリティクスのCV
CVの発生した日時に計測される。
なぜツールによって違うのか?
Adwordsは、広告計測ツールになりますので
広告を配信し表示されたなかで、どのくらいがクリックされて
クリックされた中で、どのくらいがCVになったのかを重要としています。
そのため、訪問者のブラウザのCookieに広告をクリックした日から30日の期間中にCVがあると
Google AdWords内では広告をクリックした日に計測されます。
しかし、2回目以降の再来訪で、前回に来訪したときとは別の広告をクリックしCVにいたった際は
最後にクリックした広告の成果として計測されます。
ツールとしては、広告の費用対効果の改善を目的としています。
注意が必要なのは、1回目の広告クリックからCVまでの期間が、
30日以上あるような商材だとCookieのセッションが切れてしまいます。
Googleアナリティクスは、Web解析ツールになりますので
どのようなユーザーがどのような参照元や検索キーワードから流入して
サイト内をどのように回遊してCVになったのかを重要としています。
ツールとしては、サイトの回遊遷移やユーザビリティなどの改善を目的としています。
ただし、以下のようなパターンにて注意が必要です。
1回目のサイト流入での訪問にて、「hoge」という検索キーワードにより流入。
2回目の流入にて「お気に入りなどのノーリファラー」にて流入すると
1回目の流入の際の検索キーワード「hoge」に計測されます。
これは、Googleアナリティクスで使用するCookieにて
「_utmz」という直接アクセスや参照リンク、ウェブサイト検索、
キャンペーン(広告やメール リンクなど)などを保持するCookieが作用しています。
お気に入りは、ノーリファラになり
「_utmz」が上書きされないため
前回のリファラである検索キーワードの「hoge」として計測されます。
このCookieの有効期限は6ケ月となりますので
初回のリファラの訪問から6ケ月間で、ノーリファラの訪問が続くかぎり
初回訪問であるリファラに計測されます。
この仕様は、流入の原因である
リファラを重要とGoogleアナリティクスはしているのかもしれません。
ツールの目的や定義を理解し
自分の目的にあわせて、見たい指標を見ることが大事になってくるかと思われます。