- 2011-09-05 (月) 8:30
- Google analytics
Googleアナリティクスのマルチチャネルから、SEOをおこなうコンテンツを考える方法
2011年8月29日にGoogleより発表されたように
Google アナリティクスにマルチチャネルという間接効果を計測できる機能が実装されました。
アナリティクス 日本版 公式ブログ: マルチチャネル : 隠されていたコンバージョン経路の封印がついに
やっと使用できるようになった機能なので
アシスト効果はどのようなものか、Googleアナリティクスにて調べてみました。
なお、アシスト効果(アトリビューション)がどのようなものかを調べる際は
以下のblogなどを参照させていただきました。
「アトリビューション分析」連載 その1:アトリビューションとは? – リアルアクセス解析
アシストからアトリビューションへ(1) / 検索エンジンマーケティング考
マルチチャネル Google Analytics | マルチチャネルを活かすのも仮説 | MaxMarketing.jp
アトリビューション分科会という取り組み | SEM-LABO
上記にとりあげさせていただきましたblogの内容ほど深くは考察しておりませんし
経験もまったくないですが、SEOに何か役立てることができないかと思い
Googleアナリティクスのマルチチャネルにて調べてみました。
Googleアナリティクスで、特定の検索クエリが
アシストとして貢献しているかを調べる方法
新しいGoogleアナリティクスにて、アシストコンバージョンを調べることができます。
当blogを例にアシストコンバージョンを検索してみました。
当blogのコンバージョンは、blogなので平均PVや滞在時間だったりして
明確なラインは決めておりませんが、そのコンバージョンに貢献した
アシストコンバージョンを調べてみます。
① コンバージョンタブよりマルチチャネルを選択します
② アシストコンバージョンを選択します
③ 表示中のセグメントより「その他」を選択します
④ 表示されたメニューより「キーワード」を選択します

今回は、当blogで「インハウスSEO」という検索クエリは
どのくらいコンバージョンに貢献しているのかを調べてみました。
アドバンスに「インハウスSEO」を入力し検索いたします。

すると、4種類の「インハウスSEO」を含んだテキストが抽出されました。
この4種類のキーワードは、CVを生んでいることが終点コンバージョンから読み取ることができます。
この中で「インハウスSEO」と「インハウスSEO 必要性」が
アシストという形でコンバージョンに貢献していることがわかります。
では、どの検索エンジンで上記のクエリが検索されたときに
コンバージョンに貢献したのでしょうか。
セカンダリディメンションより
「ソース/メディア」を選択してみます。

検索エンジンで自然検索で流入した検索クエリが
アシストとして貢献していることがわかります。

Googleアナリティクスで、特定の検索クエリが、
どのような流れでアシストとして貢献しているかを調べる方法
それでは、このアシストに貢献したクエリが
どのタイミングで流入していたのかを調べてみます。
① コンバージョン経路を選択します
② 表示中のセグメントより「その他」を選択します
③ 表示されたメニューより「キーワード(または参照元/メディア)パス」を選択します

各キーワードや参照元、メディアでのパスが表示されますので
アドバンスに「インハウスSEO」を入力し
「インハウスSEO」を含んだキーワードのパスを検索いたします。

「インハウスSEO」を含んだキーワードのパスが表示されました。
2番目にパシさんのblogから流入し離脱後、インハウスSEOでコンバージョンがありました。
@pacificusさんありがとうございます。
ここでさらに深掘りして検索エンジンとメディアを見ることができます。
セカンダリディメンションで「参照元/メディアパス」を選択し
検索エンジンとメディアを検索してみます。

すると、下記のように
各参照元とメディアがセカンダリディメンションに表示されます。

「インハウスSEO」がアシストコンバージョンとして貢献した際は
Yahoo!の自然検索で1回とGoogleの自然検索で2回だったようです。
と、上記の流れで特定の検索クエリが
アシストという形でコンバージョンに貢献しているかと
どのような流れでアシストに至ったかを調べることができます。
では、どのようにSEOに役立てていくのか
上記の方法で指定のアシスト効果を確認することが可能ですが
検索数の多いクエリや流入数が多くてコンバージョンしないクエリばかりに注目していても
膨大な数の検索クエリやパスの種類があり
サイト改善に直接むすびつく施策を生む出すのは難しいかもしれません。
なので、どの検索クエリがどのくらいアシストコンバージョンとして貢献したかを
つきつめていくのではなく、ユーザの変化を捉えてみるのはいかがでしょうか。
例といたしますと、上記にもありました下の画像の例になります。

1
パシさんのblog(おそらくインハウスSEOをとりあげられた記事)から
インハウスSEOという言葉を認知し、GoogleでインハウスSEOとググった方。
5
インハウスSEOはどういうものか検索して調べて
メリット、デメリットがあることを知り、失敗やリスクはどのようなものがあるか調べ
何か当blogに魅力を感じていただきお気に入りなどから直接流入していただいた方。
上の1と5の2つだけなのですが、ここから捉えることができるのは
どのようにユーザの心境が変化していくのかを感じ取ることができます。
はじめに参照としてとりあげさせていただきました@semlaboさんのblogの締めくくりにあります
数ではなく人にフォーカスすることがよいのかもしれません。
アシストに関して初心者で、かなり個人的な感覚なのですが
マルチチャネルが実装される前までのGoogleアナリティクスではサイト内の遷移で、
サイトの中でユーザがどのようにステップを踏んでいくのか確認することができましたが
今回、マルチチャネル機能が追加されたことにより
検索エンジンやメディアなどのサイト外から再度流入訪問したユーザが、
どのように心境を変化させ、消費行動の各ステップを踏んでいくのかを読み取っていければと思います。
なので、まずはサイトを利用するユーザーがどのような検索クエリで流入し
再度、検索する際は、どのように検索クエリを変えて検索するのか仮説をしっかりたてる。
仮説を元に、各ステップの検索クエリに答えていけるサイトやコンテンツを用意し
ユーザに答えていけているのかが、引き続き大事なのかもしれません。
その考え間違ってるよ、というお言葉等ございましたらいただけますと幸いです。
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