- 2012-03-12 (月) 7:00
- Google Webmasters Tools | Google SEO | description要素 | metaタグ | titleタグ | 内部SEO
この記事の所要時間: 約 4分47秒
自然検索結果でのクリック率を上げる3つの方法
リスティング広告に表示回数とクリック率があるように、
SEOの領域である自然検索(organic search)にも表示回数とクリック率があります。
リスティング広告のそれと同じように、対象の検索クエリで検索された際の表示回数とクリック率を、
一部の検索クエリにて調べる方法があります。
Googleウェブマスターツールで調べる
Googleウェブマスターツールにて検索クエリごとの表示回数とクリック率を調べることが可能です。Googleウェブマスターツールには検索クエリという項目があり、
この項目にてGoogleで検索されたクエリごとに表示回数と、
表示された回数の中でどのくらいクリックされたか(クリック率)を確認することができます。

上記の項目にて、検索クエリごとに自然検索(organic search)での
掲載順位とクリック率を確認することができます。
ここで注目する点は、検索クエリの掲載順位とクリック率は比例していないということです。
掲載順位が高いからといって、同じようにクリック率が高くなるというわけではありません。
Googleで検索されるクエリ全体を相対的にみれば、
掲載順位が高まればクリック率が高くなるのかもしれませんが、
サイト単体で見たときは必ずしも掲載順位とクリック率が比例しているとは限りません。
例えば、サイト内の等しい階層で違うカテゴリーの検索クエリAと検索クエリBがあるとします。

(上記、画像をクリックすると拡大することができます)
どちらも掲載順位が同じだとしても、クリック率が異なる可能性があります。
クリック率が異なる原因はどこにあるのを調べていきます。
自然検索結果でのクリック率を上げる3つの方法
この原因を探るには、実際のGoogleの検索結果をみて確認するほかありません。
検索クエリA、検索クエリBごとにGoogleで検索して、目視にて確認していきます。
この際に以下の項目に注視していきます。
・Adwords広告の数
Googleウェブマスターツールに表示されている掲載順位は自然検索(organic search)での順位となり、
当然ながらAdwordsの広告数は含まれておりません。
ウェブマスターツールの掲載順位が低くないのに、
クリック率が低い場合はAdwordsでの広告数が影響している場合があります。
Adwordsで表示されている広告文は、リスティング広告実務者が、
対象の検索クエリで成果を上げることができると考えぬいた広告文になります。
自然検索(organic)のスニペットより短い文字数で、
対象の検索クエリについて表現しているため非常に参考になる場合もあります。
クリックさせるだけでなく成果につながる表現は、エッセンスとして参考なることかと思います。
・表示されているスニペットの内容
Googleで対象のクエリで検索した際に、クリックしたくなるようなスニペット内容が表示されていることが大事です。
タイトルやディスクリプションを指定しないと、Google側でページの重要な要素だと
判断したテキストが表示されてしまう可能性があります。
また、サイト側で指定していたとしてもGoogle側で勝手に書き換えてしまうこともあります。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 検索結果によりよいタイトルを
クリック率が高くなるように書き換えているようですが、
書き換えられてしまうことがないように指定しておくことがベストです。
指定しているのに書き換えられてしまうということは、
サイトやページの魅力を指定したタイトルにて表現しきれていないとGoogleが判断した上での
書き換えの可能性があるため、書き換えられている場合はタイトルなどを見直すよい機会と踏まえて、
変更の検討をしたほうがよいかもしれません。
・競合他社サイトのスニペット内容
上の自社サイトのスニペット内容と関連しますが、競合他社サイトのスニペット内容もクリック率に影響してきます。
競合他社サイトと自社サイトのスニペット内容を比較した時に、
自社サイトの方がユーザーにとって魅力的でなければいけません。
これはリスティング広告における広告文の作成の思考法に似ています。
自社の強みは何なのか。競合他社と比べたときにどのような点が優れているのか。
ユーザーにどのような利益をもたらすことができるのか。などの
UPSを考えられたスニペット内容が表示されているか確認しましょう。
自然検索結果でのクリック率を上げる3つの方法まとめ
上記の方法以外にも、スニペットに電話番号を表示したり、
サイト内のパンくずリストを表記することで目立たせることは可能です。
しかし、それらはテクニックにすぎず、魅力がないタイトルやスニペットでは効果は半減してしまいます。
また、外注でSEOを依頼すると「対象のキーワードをタイトルに2コ…、ディスクリプションに3コ…」など
指定することをよく耳にしますが、大事なことはサイトでのサービスをユーザーに届けることです。
サービスを表現する上で、結果としてタイトルやディスクリプションに
キーワードが2コないし3コ入っていたと考える方が自然かと思います。
まずは、ウェブマスターツールにて管理しているサイトの検索クエリでの
表示回数とクリック率を確認してみてはいかがでしょうか。